2017年6月15日木曜日

N響午後のクラシック第3回

2017-06-15 @ミューザ川崎シンフォニーホール


トン・コープマン:指揮
カール・ハインツ・シュッツ:フルート*
シャルロッテ・バルツェライト:ハープ*

NHK交響楽団

モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K299*
モーツァルト:交響曲 第41番ハ長調 K551「ジュピター」
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アンコール
イベール:間奏曲*
モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525 第1楽章

指揮は古楽の第一人者、トン・コープマン。元ウィーン・フィルのソロ・フルートのK・H・シュッツ。現ウィーン・フィル首席ハープのC・バルツェライトでオール・モーツァルトプログラム。
と言っても古楽器を使うのではなくモダンなオケ。
編成は中規模。モーツァルトの時代にしては弦が多いのかもしれない。そのためか、管弦楽はしっかり!と音が出る。フルートとハープ協奏曲ではソロフルートは音が際立っていたが、ハープが少し弱かったかな。異種格闘技はバランスが難しいな。

メインは交響曲41番「ジュピター」。
やはり、これが一番トン・コープマンの丹精ぶりが伝わった。普段のN響とはまったく別の味わいで、見事に刈り込まれた盆栽のようなアンサンブルだ。弱音でもきちんと統制されている。行き届いている。

もし、この演奏をモーツァルトが聴いたら吃驚したろうと思う。自分の作品に自信は持っているだろうが、当時の演奏水準からして、自分の書いた楽譜がこんなにも美しい響を奏でるとは思ってもいなかったろう。モーツァルトに聴かせたかった。

♪2017-103/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-11