2017-06-17 @みなとみらいホール
カーチュン・ウォン:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
松田華音:ピアノ*
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ長調 作品18*
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 作品27
シンガポール出身のカーチュン・ウォンもPf独奏の松田華音も多分神奈フィル初めての客演だと思う。僕もお初。
前者31歳、後者21歳?若い。いずれも小柄。
プログラムはラフマニノフ2曲。
Pf協奏曲も交響曲も2番尽くし。
Pf協奏曲の冒頭は左手10度の3〜4重音なので、プロでも手が小さい人は分散和音として弾く。松田華音もそうだったが、前打音風に弾く人もいる。ま、とにかく、冒頭から難しそうだが、聴いている分には実に美しい。オケも良かった。
弦に透明感があって、きれいな響だ。オケもピアノも不満なし。が、第1楽章の中盤でピアノがオケに埋もれてしまう個所があった。指揮者としても初めてのオケ、初めてのホールだから、客席での響具合まで確認できなかったのかも。
メインの交響曲第2番。
これまでも何度も聴いているし、調べたらアマオケ時代に自分でも弾いている!
それほど聴いているはずなのに、どうも馴染めない。無駄に長いと思ってしまう。そう思った先人がカット版を作ったそうだ。やっぱり。
どおりでYoutubeやCDで演奏時間を見ると45分〜60分と大きな差があるのは第1楽章提示部反復省略の差とは思えないから、現在でもカット版が演奏されることもあるのだろう。今日の演奏はプログラム記載どおり60分の神業。つまり完全版。
Pf協に比べてツメが甘いような気もしたし、弦も少しざわつきを感じた。が、熱演ではあった。第3楽章は旋律良し。
終楽章の、特に終盤の盛上がりはゾクゾクさせてくれた。
終演後、遠来の客演にいつになく大きな拍手喝采が続いた。
一番の収穫。
Pf協奏曲でも交響曲でも、ホルンのソロの聴かせどころがある。
両曲で奏者は異なったが、いずれも見事に美しい音色だった。
前者は首席だから当然といえば当然だが、後者の女性は新入団らしかったが、実に頼もしい。
♪2017-104/♪みなとみらいホール-25