2017年6月10日土曜日

ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート2017前期 ≪4Cellos!≫

2017-06-10 @ミューザ川崎シンフォニーホール


横坂源、辻本玲、伊藤文嗣、上森祥平:チェロ

J.S.バッハ:コラール集から「まぶねのかたわらに立ちて/われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」*
クレンゲル:4つの小品 作品33 「無言歌」、「ガボット」、「子守唄」、「マーチ」*
ポッパー:演奏会用ポロネーズ 作品14*
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調*
マルコ・ストロッパ:それが厄介なのだ<上森solo>
オッフェンバック:チェロ二重奏曲イ短調 作品53-2<辻本&伊藤>
ヨセフ・ヨンゲン:4本のチェロのための2つの小品 「伝説」、「ダンス」*
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第2番BWV1004から第5曲「シャコンヌ」*
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アンコール
パッヘルベル:カノン*
*印はチェロ四重奏

海外の人気グループ2CELLOSの向こうを張った訳ではないらしいが気鋭の若手4人のチェリスト(横坂源、辻本玲、伊藤文嗣、上森祥平)によるアンサンブル。
「4Cellos」という名前は正式なものではなく、主催者側が便宜的に付けたものらしい。このメンバーでの公式な演奏会は2回めだそうだが、今回ミューザという一流の大ホールで「4Cellos」のリサイタルができることをみんなとても喜んでいた。

チェロ4本用に編曲されたバッハコラールなどで始まったが、やはり、低弦ばかりの4重音は美しくないな、と思っていたが、ハイドンのチェロ協奏曲第1番から面白くなった。独奏部分はそのままに3人がオケ伴に回って、協奏曲を1曲完奏した。
この4人協奏曲が、編曲が良いのだろうな。最初からこういう作品かと思えるほど違和感なく楽しめた。

その後、ソロや二重奏を挟んで最後もバッハだった。

これまでとは逆に独奏の原曲を4人用に編曲した作品だ。無伴奏バイオリン組曲第2番の第5曲「シャコンヌ」。
これを1本のバイオリンならぬチェロで聴くのは経験済みだが、複数楽器での演奏は初めて。
4人で分割している分、30回も続く変奏の構造が分かりやすく、新鮮な感覚で興味深く聴くことができた。
欲を言えばアクロバティックなのにも挑戦してほしいな。

♪2017-098/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-10