アレクサンドル・ラザレフ:指揮[桂冠指揮者兼芸術顧問]
日本フィルハーモニー交響楽団
山根一仁:バイオリン*
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調 作品35*
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調 作品47
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アンコール
イザイ:無伴奏バイオリン・ソナタ第2番から「メランコニア」*
ショスタコーヴィチ:組曲「馬あぶ」から第3曲「祝日」
先月のN響が指揮も独奏もロシア人によるオールロシア・プロだったが、今月の日フィルもロシア人ラザレフの指揮でチャイコフスキーのバイオリン協奏曲とショスタコーヴィチの交響曲第5番というロシアものの鉄壁プログラム。
バイオリンソロは俊英21歳の山根一仁くん。彼は…ロシア人ではないな。
指揮者にとってもオケ(+ソリスト)にとっても、演奏し慣れた作品ばかりというせいもあるのだろうが、軽やかなものだ。
バイオリン1本の微細な響からショスタコーヴィチ終楽章の爆裂音まで。このダイナミックレンジの大きさに浸るシアワセ。
いつものように、終演後のラザレフ・パフォーマンスが音楽会の興奮を一層高めてくれる。
大きな身体を揺すって拍手しながら舞台を歩き回り、客席にも拍手を促し、素晴らしい演奏だった!とアピールしてくれるので、みんな笑顔で満足して万歳。