2022年1月3日月曜日

バレエ「くるみ割り人形」

2022-01-03 @新国立劇場



【指揮】アレクセイ・バクラン
【振付】ウエイン・イーグリング
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【美術】川口直次
【衣裳】前田文子
【照明】沢田祐二
【芸術監督】吉田都

【クララ/金平糖の精】小野絢子
【ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子】福岡雄大

バレエ「くるみ割り人形」全2幕

予定上演時間:約2時間15分
第Ⅰ幕 55分
  休憩30分
第Ⅱ幕 50分


昨秋、三十数年ぶりにナマのバレエを観た。それが「白鳥の湖」で、これがとても良かったので、「くるみ割り人形」も観ることにした。

世間の仕事始めは明日らしいが、僕の仕事始めは今日だった。


さて、バレエの出来は分からないが、工夫された綺麗な舞台だった。


「白鳥の湖」に比べると、前半(1幕の終盤まで)は、あまりバレエらしい見せ場がないし(素人の意見です!)、音楽だけを取り出した演奏会用「バレエ組曲『くるみ割り人形』」で耳馴染みの曲も少ないが、雪の国の雪の精24人の女性ダンサーによるシンクロダンスはお見事だ。


2幕に入ると、俄然、馴染みの音楽の連射砲となる。

バレエもいろんな国(スペイン・アラビア・中国・ロシア・フランス)に合わせた衣装と振り付けで面白い。




花のワルツ(男女12組のペア)を経て、愈々、金平糖の精と王子の所謂グラン・パ・ド・ドゥだ(よく耳目にする言葉だけど今回、初めてどういうものか勉強して、実際のダンスを観たので、もう当分は忘れないかも。)。

ソロとデュエットで4部構成の趣向を凝らしたダンスを披露する。

そのあとフィナーレで物語としては夢落ちの形となる。


夢だった…という話なので、まあ、筋はどうでもいいのだけど、ともかく、鍛えられた肉体がチャイコフスキーの美旋律に乗ってこれぞ優雅の極致と言わんばかりに魅せる。


演目のせいで、いつになく、オペラパレスに子供が多かった。

いずれ、この舞台に立つこととなる少年・少女も混じっていたかもしれない。


本日千秋楽だったからだろう、カーテンコールが10分ほど続いた。


♪2022-001/♪新国立劇場-01