2022-01-05 @国立劇場大劇場
犬山道節⇒尾上菊五郎
犬坂毛野⇒中村時蔵
網乾左母二郎/犬飼現八⇒尾上松緑
犬塚信乃⇒尾上菊之助
犬田小文吾⇒坂東彦三郎
犬川荘助⇒坂東亀蔵
蟇六娘浜路⇒中村梅枝
犬村大角⇒中村萬太郎
横堀在村⇒市村竹松
甘利掻太⇒市村光
犬江親兵衛⇒尾上左近
軍木五倍二⇒市村橘太郎
大塚蟇六⇒片岡亀蔵
馬加大記⇒河原崎権十郎
蟇六女房亀笹⇒市村萬次郎
簸上宮六⇒市川團蔵
足利成氏⇒坂東楽善
扇谷定正⇒市川左團次
ほか
国立劇場開場55周年記念
曲亭馬琴=作/渥美清太郎=脚色/尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん) 五幕七場
序 幕 (武蔵) 大塚村蟇六内の場
本郷円塚山の場
二幕目 (下総) 滸我足利成氏館の場
芳流閣の場
三幕目 (下総) 行徳古那屋裏手の場
四幕目 (武蔵) 馬加大記館対牛楼の場
大 詰 (上野) 扇谷定正居城奥庭の場
毎年、お正月らしい派手な演目で、7年前も同じ「八犬伝」だった。
今日、プログラムを買ったら、配役と筋書きの一部変更の1枚紙が入っていた。ギリギリまで練り直していたという訳だが、7年前も同様だったというのがおかしい。
帰宅後、残してある過去のプログラムも読み直してみたが、7年前のプログラムに印刷された筋書きとその一部訂正、今回のプログラムの筋書きとその一部訂正という計4種類の筋書きがほぼ同じで、宿敵をその場で倒すか後日譚に任せるかの違いを毎回、手直ししている。
どうせ、スペクタクルが売り物の演目なので、そんなに拘ることもなかろうと思うけど…。
見どころの多い芝居だが、やはり、1番の見ものは菊之助と松緑の芳流閣の大屋根での立ち回りではないか。
灰色の瓦と白い漆喰の網目模様。
その上で真っ赤な着物の菊之助と金襴緞子の松緑が絡んでは見得を切る。
その姿が絵に描いたように美しい。
ところで、菊五郎御大の動きに力がなかったが、大丈夫だろうか。
国立劇場の歌舞伎として、久々の大入りは同慶の至り。