2022-01-15 @県立音楽堂
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
伊藤雄太(トロンボーン 第18回東京音楽コンクール金管部門第1位 )
山口亞純(バイオリン 2020年度洗足学園音楽大学大学院グランプリ特別演奏会にて準グランプリ)
米滿希咲来(ピアノ 第37回かながわ音楽コンクール ユースピアノ部門高校生の部神奈川県議会議長賞受賞 )
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より序曲
ライヒャ:トロンボーン協奏曲第2番イ長調
プロコフィエフ:バイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
今回の3人は全く知らない。
バイオリン、ピアノに珍しくトロンボーンという組合せ。
最初にオケだけでフィガロ序曲を演奏したが、とても好感した。ちょっと乾いた響きのホールに小振りのオケがシャキシャキと良く鳴る。
こういう新人相手でも神奈川フィルは手を抜かない。
石田コンマス始め1軍の面々が揃うのが嬉しい(尤も、2軍てないと思うけど😅…)。
トロンボーン協奏曲が初聴きのほかは聴きなれた作品。
音楽堂の1桁列の真ん中で聴くと、独奏楽器が原音のまま飛び込んできてそこが面白い。
『このホールは良く鳴るんですよ、何人か舞台に上がって床に腰掛けて聴いて見てください。』とだいぶ前にチェロの藤原真理が客席に呼びかけ、エンドピンの振動を床に付けたお尻で味わうという実験?をした。
確かに、床材や、床下の空間は大切で、音楽堂の場合、舞台全体が共鳴箱のようだ。
前回、音楽堂で聴いたのは、桑原志織、ケイト・リウ、ジャン・チャクムルらのリサイタルだったが、その時はもちろん、今回の名も知らぬ新人のピアノも、なんて鮮烈な事!
どの楽器の音もよく響くのだけど、とりわけ、舞台に重い足を乗せているピアノの音がチェロのエンドピンのような働きをするのか、一番美しい。
今やすっかり売れっ子の小林美樹、大江馨や阪田知樹。この頃ちょっと名前が出てきた尾城杏奈などは、このシリーズで初めて聴いた。
今日の3人も、いずれ全国区で、いや、世界的に活躍してくれると嬉しいね。