2021-12-05 @ミューザ川崎シンフォニーホール
ジョナサン・ノット:指揮
東京交響楽団
ゲルハルト・オピッツ:ピアノ
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.83
ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲
アンゲ氏はまったく知らない人だが、オピッツは15年にSゲッツエル指揮神奈川フィルで聴いた。
その時も今日と同じブラームス2番だった。
過去の記録に、その時の印象を
「指はほとんど鍵盤に向かって突き立てることがなく、まるで鍵盤の上を雑巾がけでもしているような動きだ。力みがまるでなく感情を込めるといった様子もなく、淡々と職人芸を聴かせるといった風だ。」
と書いていたが、今日もそう思ったよ。
もし、小林愛実だったら、どんな悲惨な人生ドラマが起こっているのか、と思わせられたかもしれない。
淡々と弾いて、ブラームスの音楽の大きさ、魅力を感じさせてくれた。
オケは14型対抗配置。
と言っても第2バイオリン以下は16型と同じ。
大きな編成だったが、ピアノが埋もれる場面はなかった。
今日のノットのコントロールが次の曲も含め良かった。
ただ、ピアノの中低域は少し明瞭さにかけるところがあったが、ここはむしろオケと一体化したとでも言っておこう。
ルトスワフスキは滅多に聴けない作曲家だが、「管弦楽のための協奏曲」は過去に東響やN響等で経験済み。
ポーランド民族風味がどこに出ているのか分からないが、弦16型に管打鍵多数で、管弦楽を[生]で聴く楽しさには溢れている。