2023年12月19日火曜日

午後の音楽会第158回 ≪プレミアムコンサート≫ 倉冨亮太×笹沼樹×入江一雄 ピアノトリオコンサート

2023-12-19 @リリスホール



倉冨亮太:バイオリン♯
笹沼樹:チェロ♭
入江一雄:ピアノ*

ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 Op.6 ♯+*
ラフマニノフ:前奏曲「鐘」Op.3-2*
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ Op.3♭+*

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調 Op50「偉大なる芸術家の思い出に」
 ⅠPezzo elegiaco
 ⅡTema con variazioni:variazione finale e coda
------アンコール------
シチェドリン:三つの愉快な小品から 第2番



本郷台のリリスは行く機会が少ないけど、行く度に音がいいと感心する。

今日も、PfもVnもVcもビンビン、ガンガンと鳴り響いて、チャイコの終盤など、もう怖いくらいの迫力があった。

音の良さと共に、演奏家の若さを堪能した。

チャイコのトリオは、ベートーベン「大公」がまだ重荷だった頃、僕にとってPfトリオというジャンルへの扉を開けてくれた作品だ。
メランコリー、ロマンス、エモーション(どれか一つくらい当たっているだろう。)の奔流に飲み込まれ、心揺さぶられる激しい音楽で、歳とってからの印象は少し変わってきたけど、10代に受けた感興を、今では失うまいと頑張って聴いていいるようなところもある。チャイコはこれを41歳くらいで作曲したそうだから、その歳でもまだ<青春真っ盛り>だったんだな、と驚く。

若いからこそ50分に及ぶこの大曲を、溢れるエネルギーで弾き切った感あり。元気が出過ぎて強奏部分に弦2本の音が外れるように聴こえた部分もあったが、勢いがあって良かった。

♪2023-221/♪リリスホール-01