2023-12-26 @サントリーホール
アラン・ギルバート:指揮
東京都交響楽団
新国立劇場合唱団
ソプラノ:クリスティーナ・ニルソン
メゾソプラノ:リナート・シャハム
テノール:ミカエル・ヴェイニウス
バス:モリス・ロビンソン
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
「運命」でも弦16型でやる都響のことだから今日こそ16型だろうと思ったが、14型だった(昨年インバルは16型、一昨年大野和士は14型)。
Vn1とVn2の対抗配置も都響としては珍しい。それが功を奏したかどうかは分からないが、とてもスッキリした「第九」で、好感を持った。
終楽章で低弦が歓喜の歌を演奏する時、やたら弱音なので驚いた。悪くはないけど目立った。それをやるなら他にも抑えるべきところはあったのではないかと思ったよ。
一昨日の東フィルは席が前過ぎて弱ったが、今日は程良い距離で管弦の賑わいを楽しんだ。もちろん、サントリーなので、響に潤いは期待できないし、高域弦のも決して美しいとは言えない。
そこを織り込んだ上でも良かった。
決め手はテンポ感か、そこからくる全曲の構成感の良さだったかな。
不満は、全員海外勢の独唱陣だ。
P席最前列に座ったが、Sp以外の3人はデカいお尻が椅子に嵌り込まないのか、実に姿勢が悪く動いてばかり。特にBsの態度悪い。Tnと喋ったり、合唱部分も歌っていた。
そのBs以外の3人は楽譜を手にしていた。フツー「第九」の独唱で楽譜を持つなんてほぼ記憶がない。
ところが、今年聴いた9回の「第九」中、この行儀の悪い3人組+1人の四重唱が一番バランス良くきれいだったな。マチの姿勢は音楽に関係ないか!
♪2023-227/♪サントリーホール-29