2023-12-16 @NHKホール
ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
新国立劇場合唱団
NHK東京児童合唱団
ソプラノ:
ジャクリン・ワーグナー
ヴァレンティナ・ファルカシュ
三宅理恵
アルト:
オレシア・ペトロヴァ
カトリーナ・モリソン
テノール:ミヒャエル・シャーデ
バリトン:ルーク・ストリフ
バス:ダーヴィッド・ステフェンス
マーラー:交響曲第8番変ホ長調 「一千人の交響曲」
Ⅰ賛歌「来たれ、創造主である精霊よ」
Ⅱ『ファウスト』の終幕の場
定期2000回記念の「一千人の交響曲」は実際は「三百人の交響曲」だった。
神奈川フィル@県民ホールは合唱だけでも500人、総勢650人規模だった。
N響90周年の時は合唱が300人規模だったと記憶している。オケも同じ弦16型でもCbは10本、Vc12本と低域が増強されていた。
また、今日の声楽独唱陣はオケの後ろ、合唱の前に並んだが、90周年の際は、独唱全員が舞台の最前列に並んだので、迫力が違った。
それら思うと、今日の「三百人の交響曲」は、オケ・合唱の編成が小さく物足りない点もあった。何しろ、大げさが売りの音楽だものなあ。
定期演奏会なので、いつもの席で聴いたのだけど、声楽独唱は弱い。バンダで登場した三宅理恵はオルガン席で歌ったのでこれはもう明瞭で良かったが、舞台の奥に立った独唱陣の声は十分届かなかった(なぜ、舞台前方で歌わなかったのだろう。)。
実際、前半は気持ちが乗らずに、この音楽にどう対処しようかと迷いながら聴いていた感があった。
後半、それもSpがバンダで登場した辺りから面白くなってきて、終盤のクライマックスはなかなかの聴きものであった。特筆はN響ブラス。お見事。
♪2023-219/♪NHKホール-09