2023-12-09 @ミューザ川崎シンフォニーホール
秋山和慶:指揮
東京交響楽団
合唱:東響コーラス
三宅理恵:ソプラノ
小泉詠子:メゾソプラノ
福井敬:テノール
妻屋秀和:バス
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
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蛍の光
今年の2回目だが12月としては最初の「第九」。
少ない年でも6回、去年のように12回も聴いた年もある(今年は10回)。
その中で、指揮者とオケの組合せが唯一変わらないのが秋山「第九」だ。今季は東響の定期も名曲全集もパスした(来季も。27年度から再開予定!)けど、秋山「第九」だけは欠かせない。僕にとって聴く、というより、参加することに意義のある年中行事だ。
確か、40年以上継続されている秋山「第九」。
いつも盤石の安心感で楽しんできたが、今日の演奏は一波乱があった。
Hrの不調に加え終楽章の低弦のレシタと管楽器の受け応えで管の一部がスッポ抜けた!のは致命的エラーだった。
秋山御大の指揮ぶりもこれまでに比べて秋山節(コブシ)をよく利かせていた。
終楽章低弦のレシタがいつになく遅い気がしたが。
また、ここでVcの息遣いが揃わなかったな。
弦の編成は12型(12-10-9-8-5)とこじんまり。これでも昨年より4人増えた。この規模にしては弦セクション(Vcのレシタ以外)はいい仕事をしていたよ。
声楽陣も昨年に続き冒頭から着座した。これが良い。無駄な休止がなく、3楽章の後は計測不能なくらい瞬間の休止を挟んで4楽章に突入するのもいつもどおり。
終わってみると、昨年より28秒速い(たって、誤差の範囲だよ)だけだった。記録のある限りにおいて秋山「第九」は正味70分±30秒くらいに収まっている。もうこれ自体が”芸”だな。
合唱は112名。ひょっとしてプロオケとしては今年も最大規模になるか。P席と舞台後方に配置。
独唱者を含め、声楽には何の不安もなかった。
オケも部分的ミスを除けば良い響だった。
恒例「蛍の光」も結構。
昨年は武満MEMでの公演だったが、今年はミューザの大宇宙空間に戻った。やはり秋山「第九」はミューザに限る。
1楽章 0時間16分18秒
2楽章 0時間11分36秒
3楽章 0時間15分35秒
〜 0時間00分01秒
4楽章 0時間26分19秒
計 1時間10分40秒
昨年より28秒短い⇒誤差の範囲
合唱はP席と舞台後方。
独唱はオケと合唱の間。
いずれも冒頭から着座。
Brassは舞台下手