2018年10月28日日曜日

新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 第7回 サファイア<横浜みなとみらいシリーズ>

2018-10-28 @みなとみらいホール


上岡敏之:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場合唱団*

山口清子:ソプラノ*
清水華澄:アルト*
与儀巧:テノール*
原田圭:バス*

ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB 109(ハース/オーレル版)
ブルックナー:テ・デウム WAB 45*

好みじゃないブルックナー「交響曲第9番」が今年はどういう訳か3回目だ。

でも、今日は、指揮が好みの上岡敏之だし、未完の第4楽章に代えて(ブルックナーの)「テ・デウム」を休憩なしで演奏するという野心的な試み。

これまで、ブルックナーが(第9番の終楽章が未完に終わった場合は、「テ・デウム」を代わりに演奏せよ、と)示唆したというこの形での演奏に接したことがなかったので、その面でも楽しみだった。

細部へのこだわり=上岡らしさは特に感じなかったが、弦はきれい。管はやや残念。とは言え、緊張感の持続する良い演奏だった。

難点の<長さ>については、「テ・デウム」込み(約90分)でも納得させた。というより、むしろ「テ・デウム」が終楽章の代わりに続いたことが全曲の完結感を高めたのだろう。

欲を言えば、合唱席はP席(舞台後方)を使ったのだから、冒頭から座って待っておれば良かった。80人が着席するには時間が必要で、気持ちを維持するのに一手間かかる。
でも、その合唱は良かった。
独唱4人の巧拙は別に、アンサンブルの妙が無い。そういう音楽だから仕方がない。

♪2018-138/♪みなとみらいホール-30