2018年10月15日月曜日

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭協賛 国立演芸場10月中席

2018-10-15@国立演芸場


落語          春風亭朝七⇒やかん
落語          春風亭一花⇒悋気の独楽
落語          三遊亭歌奴⇒片棒
ジャグリング    ストレート松浦
落語          八光亭春輔⇒ぞろぞろ
落語          春風亭一之輔⇒錦の袈裟
     ~仲入り~
漫才    笑組
落語          春風亭三朝⇒あくび指南
奇術          伊藤夢葉
落語          春風亭一朝⇒転宅

近頃TV露出が多い春風亭一之輔を初めて聴いたが、TVで聴く噺と同様まだまだ未熟だ。人気に溺れて器用に振る舞っていると成長は止まるだろう。

最近の落語ブームは、だめな噺家を粗製乱造しているから困ったものだ。

「巧いっ!」と思える噺に、なかなか出会えない。

そんな中で、今日の<前座>の若手がなかなかの噺巧者だった。

寄席の正式な開演時刻は13時だが、その15分前から(ゆえに「前座」)、事前に公表された番組には名前の出ていない若手が登場して、お客もチラホラの中で一席伺う機会を与えられるのだが、たいてい下手くそ。
なので、前座に間に合う時刻に演芸場に到着していても、普段は待合で聴くともなく…聴いて…いないことが多い。
が、この日はモニターから聴こえてくる話しぶりが堂に入って落ち着いていて、とても前座とは思えない。ついつい、聴き入って笑ってしまった。

春風亭朝七という前座だった。
これは将来楽しみだ。はっきり言って、並の真打ちより巧い。

色物では、ジャグリングのストレート松浦は客あしらいも巧い。漫才・笑組はテンポ良し。奇術の夢葉は相変わらず持ち時間の半分以上がとぼけた話術で煙に巻く。


♪2018-131/♪国立演芸場-15