2018-10-09 @ミューザ川崎シンフォニーホール
円光寺雅彦:指揮
東京交響楽団
大谷康子:バイオリン*
吉田 孝:司会・ナレーション
ロッシーニ:「ウィリアム・テル」よりスイス軍の行進
小室昌広:ディズニーのメロディによる管弦楽入門
マスネ:タイスの瞑想曲*
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
ボロディン:だったん人の踊り
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モンティ:チャールダーシュ*
宮川彬良:シンフォニックマンボNo.5
昨夏、政府肝入でキッズウィークを勧めるとかなんとか、いっときはマスコミでも取り上げられていたが、知らないところでは着々と進んでいたらしい。キッズウィークの一環で川崎市は今日は学校がお休みだそうだ。色んなイベントやサービスが用意されていたらしい。
ということで、今日のコンサートはそうとも知らずにチケットを買っていたのだけど、キッズも、お年寄りも、障害者も楽しめる手話付き、ボディソニックシート付きのコンサートだった。
オーケストラはミューザ川崎シンフォニーホールが本拠の東京交響楽団。それに「永遠のお姫様」大谷康子という豪華版なのに、料金は一般千円、キッズ・障害者・シニア五百円!
クラシック・ファンでなくとも楽しめるよう全般的に配慮されたコンサートだったが、ディズニー版管弦楽入門には感心した。ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」に倣って、ディズニー映画の主題歌を材料にして、オーケストラの構成を紹介するアイデアはとても良かった。
我らが(…僕が勝手にそう思っているだけかもしれないが)お姫様は、定番2曲にアンコールでチャールダッシュを、勝手知ったるミューザの1階席を巡りながら弾いてくれたが、真っ先に障害者席に駆け寄り腰を屈めて寄り添うように弾いていた姿には感動したよ。この人がやるとホンに嫌味がない。自然なママの「お姫様」だから。
オケのアンコール曲は、ベートーベンの交響曲第5番「運命」で始まった。え!と思っていたら、いつの間にかマンボの名曲「マンボ・ナンバー5」に変身。5番繋がりという訳だけど、実に自然に変身している。変わりっぱなしではなくしばらくしたらまた「運命」に戻っている。巧妙なアレンジは宮川彬良の作だった。
就学前の子供も入っていたので、時折、演奏中でも小さな声でママへの質問が聞こえてきたりしたが、観客一同が心豊かになり、笑顔で帰途につける演奏会だった。
♪2018-126/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-20