2018-10-01 @東京オペラシティコンサートホール
渡邊一正:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
大谷康子:バイオリン*
ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲
モンティ:チャールダーシュ*
マスネ:タイスの瞑想曲*
J.S.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より第2曲「アリア」)*
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
ベートーベン:交響曲第7番
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アンコール
アンダーソン:プリンク・プランク・プランク*
永遠のお姫様、大谷康子が目当て。期待どおりの美音と演奏。軽めの名曲ばかりだが、音楽大好き感一杯で聴く方も幸せに。
このコンサートのシリーズは初めてだが、指揮者(今日は渡邉一正)がMCを務めるというクラシックにはちょいと珍しいスタイルだったが、この渡邉センセイ、話下手で、もっぱら話し上手の大谷康子におんぶにだっこという感じだったが、それはそれで楽しかった。
チャルダーシュは?千回も演奏していると彼女自身が話したが、忘れてしまった。チゴイネルワイゼンは今日で3800回目くらいだ、というのは記憶に留まった。^^;
指揮者から、同じ曲をそんなに何度も演奏する時にはどんな心構えなのですかと問われた彼女の答えに一々納得したが、最後に、すばらしい作品を残してくれた作曲家への感謝の念を以て弾いています、との答えに大谷康子ならでは、さもありなんと聞いて得心。嬉しかった。正に、いつも入魂の演奏だもの。
人間的にも飾り気がなく気さくで、デビュー43年の今でも可愛い天然のお姫様だ。飾り気はない、と言ってもドレスが大好きで、子供の頃に大きくなったらドレスが着られるからと思って一生懸命にバイオリンの練習をしたという話もさもありなんだ。
後半はベートーベンの交響曲第7番。
これが期待以上に上出来。
東フィルは定期会員ではないし、コンサートではあまり聴く機会がないが、オペラにゆくとほとんどの場合ピットに入っているのが東フィルなので、演奏自体はよく聴いているし、いつも巧いなあと思って聴いている。
久しぶりに(7月24日ミューザ以来)舞台上の演奏を聴いたが、重厚なアンサンブルで[管弦楽]を聴く喜びに満ちていた。
どの楽章も美しいが、特に第3楽章終わりから間髪入れず怒涛の終楽章へ。
あ、コレコレ!
こういうの聴きたいんだ。
ところで、オペラシティコンサートホールはとても響がいい。
みなとみらいに比べるとやや乾いた感じだが、弦のアンサンブルがよくまとまって響いてくる。
みなとみらいといい、オペラシティといい、やはりシューボックス形式に利点があるのかもしれないな。
♪2018-121/♪東京オペラシティコンサートホール-01