2018-09-30 @横須賀芸術劇場
千葉百香:ピアノ
シューベルト:即興曲 作品142 D.935から
第3番 変ロ長調
第4番 へ短調
ベートーベン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」
シューマン:幻想小曲集 作品12 全8曲
リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」 S.514
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アンコール
プロコフィエフ:10の小品 作品12から第7番前奏曲「ハープ」
彼女が小学5年時に全国学生音楽コンクール全国大会で横浜市民賞を受賞し(中学で全国1位)、その直後に横浜交響楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第23番での共演やリサイタルを聴いて驚いた。
技術的な面も小さい手指でありながらそのハンデをモノともしないことも驚きだが、それより、子供ながら自分の音楽を表現しようとしていたその姿勢に驚かされた。
そして今、桐朋高1年。
5年ぶりに聴く音楽の長足の進歩に再度喫驚。
まずはピアノの音が実に美しい。
小ホールの見た目は立派とは言えないが、音の粒立ちがよくカーンと抜けてゆく。その音響の良さにも助けられた、というか、彼女の素のままの音楽表現が染み渡った。
そのせいで、最弱音から最強音まで、遅いテンポでも速いフレーズでもすべての音に神経が行き届いているのがよく分かった。
シューベルト即興曲3番で始めたのが個人的には好感。
直ぐに彼女の世界、否シューベルトの世界に惹き込まれた。
ワルトシュタインも部分的には新鮮なフレージングに刮目した。シューマンもリストも全てに共鳴できた。
これは将来有望で楽しみな15歳だ。
♪2018-120/♪横須賀芸術劇場-01