2018年9月12日水曜日

国立演芸場9月中席

2018-09-12@国立演芸場

落語          三遊亭めぐろ⇒コトブキ
落語          三遊亭彩大⇒島の学校
ものまね    江戸家小猫
落語          春風亭百栄⇒寿司屋水滸伝
落語          林家正雀⇒小間物屋政談〜踊り:深川
     ―仲入り―
漫才         ロケット団
落語       柳家小ゑん⇒ほっとけない娘 
奇術           ダーク広和
落語 三遊亭円丈⇒悲しみは埼玉に向けて

今月は上席が最悪だったし、中席も顔ぶれを見ると落語はあまり期待できそうにないが、一縷の望みを色物(落語・講談以外の出し物⇒漫才、曲芸、奇術など)に託して出かけた。

期待していなかった落語の三遊亭彩大は初顔だが、前半つまらなくどうなることかと思っていたら、後半面白くなった。新作らしい。島の学校に生徒が1人という設定。いつも成績は1番だったが、転校生がひとり入ってきて一気にビリに転落。その他、なるほどだがおかしな話が続く。設定の妙なり。

春風亭百栄は初顔だと思っていたが、調べたら3年半前に同じ噺を聞いている。3年半も同じ噺をやっているにしては下手くそだ。

林家正雀は独特の語り口。聞かせる芸だがこれが面白くない。元々笑えるような噺ではないが、人の情の細やかで暖かみのあるところを語ってほしいが、この人にかかると朗読の時間みたいになってしまう。

柳家小ゑんと三遊亭圓丈はいずれも前に聞いたことのある噺だった。そしていずれも面白くない。

落語家に定年がないのも良し悪しだ。名人は歳をとっても永く高座に上がってほしいが、ヘタッピーは早く引退してほしい。桃太郎や円丈は老害だよ。

今回一番感心したのは、江戸家小猫の動物ものまねだ。ものまね自体の巧さより話芸の巧さが光った。やはり、曽祖父から代々続く家の芸をDNAとして受け継いでいる。下手な落語家は大いに学ぶべし。
漫才のロケット団はいつも面白い。実に面白い。

♪2018-111/♪国立演芸場-14