2018年9月23日日曜日

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第67回

2018-09-23 @ミューザ川崎シンフォニーホール


ユベール・スダーン:指揮
東京交響楽団

堀米ゆず子:バイオリン*

ハイドン:交響曲第100番ト長調Hob.Ⅰ:100「軍隊」
モーツァルト:バイオリン協奏曲第4番ニ長調 K218*
ベートーベン:交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」

H.スダーンは東響の前音楽監督(現桂冠指揮者)ということもあり、聴く機会が多い。帥が登場するミューザでは「お帰りなさい」といったアト・ホームな雰囲気が漂うのがいい。ハイドンもモーツァルトも軽やかで良かった。

「軍隊」では「ルーテ」という珍しい打楽器が使われた。竹の棒を束ねたように見えたが、色んな種類があるらしい。大太鼓の奏者が右手に太鼓の撥を、左手に「ルーテ」を持ってそれを大太鼓の周囲に打ち付けて鳴らしていた。マーラーの第6番でも登場するらしいが全然記憶にない。


奏者は舞台下手後方で鳴らすのだけど、その音が、不思議なことに自席の右後ろから聴こえるのだ。最初はお客が手拍子を打っているのかと思ったが、まさかそんなはずがない。よく聴くと反響しているのだ。自席後方には2CAの壁があるのでそこに跳ね返った反射音が舞台上の原音よりはっきり聴こえるのだ。こういうこともあるというか、ホール残響の仕組みはこういう状況が間断なく繰り返されている訳だ。弦楽器の音も同様なのだろうけど、「ルーテ」のように瞬間的な打撃音ではないので、原音と反射音との区別は聴き分けられないだけだろう。

さて、オケの規模を拡大した「田園」は、ミューザの乾質の響の中で説得力が有った。近年聴いた「田園」の中ではかなり上等の部類に入る。

が、後半になって気がついたが、P席中程の黒尽くめのお客が挙動不審。
周りのお客は可能な限り順次避難を始めた。
終始身体を動かし、全身を掻き、頭を掻き、落ち着かない。我が席からは指揮者越しに正面なので、おかげで集中を欠いたのが残念。

♪2018-117/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-18