2018年10月12日金曜日

未来に羽ばたくオペラ歌手たちによる 「アイーダ」コンサート

2018-10-12 @県民ホール


ソプラノ:内田千陽
テノール:岸浪愛学
バリトン:小林啓倫

ピアノ:石野真穂
構成・演出:菊池裕美子

オール・ヴェルディ・プログラム
「アイーダ」1幕から
・アイーダのアリア「勝ちて帰れ」
「椿姫」第2幕から
・アルフレードのアリア「燃える心を」
「アイーダ」3幕から
・アイーダのアリア「ああ我が故郷」
・アイーダとアモナズロの二重唱「まあ、お父様!…」
「ドン・カルロ」4幕から
・ロドリーゴのアリア「終わりの日は来た」
「アイーダ」4幕から
・ラダメスとアイーダのアリア「私の上で運命の岩が閉められた」

県民ホールのプロフェッショナルアーティスト養成事業の一環で、今月下旬に同ホールで上演されるオペラ「アイーダ」の盛上げも兼ねて企画されたミニコンサートだ。
ソプラノ嬢は同公演でアイーダのアンダースタディ(稽古に参加し練習代役などを務める。)だそうで、男声2人は今正にオペラ界に羽ばたかんとしている才能らしい。

岸浪愛学氏だけは昨年の日生劇場「ラ・ボエーム」に出演していたので初めてではなかった…ということは帰宅後調べて分かったのだけど。

「アイーダ・コンサート」と銘打ってあるが、「アイーダ」のアリアだけではなく、「アイーダ」を中心にヴェルディの作品が歌われた。それにしては、アリアとしてはいちばん有名なラダメスの「清きアイーダ」が歌われなかったのが残念だった。

3人共プロなりたてのようだが、当然に歌唱力は並のものではない。4列目の真ん中で聴いていたのでとりわけ高い音圧を受けた。デュエットなど、2人共競うかのように大声を張り上げてくれるので怖いくらいだ。しかし、これくらいの声量がなければ大劇場(県民ホールはピット分を除いて2,300人)の天井桟敷まで飛ばすことはできないだろう。

ピアノ伴奏という簡素なコンサートだったが、解説も入り、こちらの気分も企画者の思惑どおりに盛り上がって、いよいよ県民ホールでの本番が楽しみになってきた。


♪2018-128/♪県民ホール-03