2018年2月6日火曜日

劇団四季ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」

2018-02-06 @カルッツかわさき


ジーザス・クライスト⇒清水大星
イスカリオテのユダ⇒佐久間仁
マグダラのマリア⇒山本紗衣
カヤパ(大司教)⇒高井治
アンナス(カヤパの義父)⇒吉賀陶馬ワイス
シモン(使徒)⇒大森瑞樹
ペテロ(使徒)⇒五十嵐春
ピラト(ローマの総督)⇒山田充人
ヘロデ王⇒北澤裕輔
司祭1⇒佐藤圭一
司祭2⇒賀山祐介
司祭3⇒高舛裕一


ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」[エルサレム・バージョン]

まずは、昨年10月にオープンした「カルッツかわさき」について。
今日が初めてだった。体育館と劇場との混合施設だ。これは以前から、同じ場所にそういう施設があり、それが老朽化したので建て替えた際に両者一体のものとして建設したらしい。
劇場の方は定員が2,013席というから、サントリーホールや同じ川崎のミューザより少し多くみなとみらいホールより少し少ない。
ただ、川崎市内にある劇場では初めてオーケストラピットを備えて、オペラやバレエ公演も可能となっている。
しかし、全体の作りはまるで体育館である。ちっとも劇場らしくなく、全体に安普請で飾り気もない。とても劇場に来た!という高揚感は味わえない。


と、長い余談になった。本題は余り書くべきこともないから。

ジーザス・クライスト・スーパースター(JCS)を初めて観たのは昭和52年の8月だから40年と半年前か。それもロンドンのパレス・シアターだった。帰国後サウンドトラックのLPを聴いたり、劇団四季の翻訳版を観に行ったりしているうちにすっかりハマってしまった。熱心なファンは何十回もリピートしているようだが、僕はせいぜい十数回。それでも同じ舞台をこれだけ観ているのは他に例がない。尤も、四季の初演がいつだったか知らないが、少なくとも40年以上の長期間に渡って繰り返し再演を続けている舞台は珍しい。

音楽がいい。A・L・ウェバーの音楽はもうすっかり頭に入っている。
物語からはもうなんの衝撃も受けないが、今日もただ音楽を聴いていたようなものだった。

劇団四季のレベルも上がってきたように思うが、当初からの不満は今も変わらない。歌唱についてはきれいに歌いすぎだ。もっと野性味がほしい。何より問題なのは、ロック・オペラなのに、役者たちがちっとも”ロック”していないことだ。冒頭のモブシーンで特に見ていても恥ずかしくなるくらいだが、殆どが棒立ちに等しい。
突っ立ってないでビートに身体の動きを合わせてくれ。抑えきれない感情の迸りを全身で表現してくれ。盆踊りじゃないんだ。

♪2018-015/♪カルッツかわさき-01