2022-12-19 @東京文化会館
エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団
マルティン・ヘルムヒェン:ピアノ*
ベートーべン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73*《皇帝》
フランク:交響曲ニ短調
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シューマン:森の情景から第7曲「予言の鳥」Op.82-7*
ヘルムヒェン君の”皇帝”は爽快だった。
ホールの響の良さはピアノに端的に現れる。
サントリーの重くて硬い響とは天地の差。
みなとみらいホールやMuzaには敵わないけど本来のピアノの快音だ。
フランクになるとだんだん気分が沈んだ。
文化会館は弦にも正直だ。
B定期のブルックナーでは見事に澄み切った管の重音や弦のTutti(総奏)が聴けて、都響もやるな!と思わせたが、今日はオケ(特に弦)がざわついていたよ。
フランクDmは人気があると思うが案外聴く機会が少ない。
去年6月に小泉和裕+神フィル。
その前となると17年、やはり小泉和裕+都響。
アマオケを飛ばしてデスピノーサ+N響が14年。
いずれも素晴らしかった。
だいたい、始まる前から好感を持って臨んでいるから好演になる…のかも。
都響に限らず、N響でさえ弦のざわつきに遭遇することがある。高域がキンキン・シャリシャリと不快だ。決まったホールの決まった席で聴いているのに、良かったり悪かったりするのはどうしてだろう(暗にリハ不足を嫌みたらしく示唆している!)。
そういえば、都響名物ハウリングはどうだったのだろう?
僕には今日も聴こえなかったし、僕よりずっと若い隣席氏も前回のBも含め、一度も聴いたことがないと言っていた。とりあえず、加齢性難聴ではなさそうだ。
♪2022-198/♪東京文化会館-14