2022-12-22 @みなとみらいホール
バイオリン:山根一仁/毛利文香
ビオラ:田原綾子
チェロ:上野通明
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番 蝶々 K464
ウェーベルン:5つの断章 op5
ベートーべン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調「大フーガ」付き op130/133(初演版)
大ホールで室内楽を聴くアフタヌーンコンサート・シリーズなので、比較的前方で聴いている。
前回は堤剛と萩原麻未で、それなりに楽しめたが、今回はダメ。気持ちが乗ってゆかない。やはり弦楽四重奏(SQ)では音圧が決定的に不足する。
過去、みなとみらいホールの大ホールでは1度経験しただけで、その時もあまり楽しめなかった…と記録に。
ミューザでは弦楽(ピアノなし)の小編成を聴いたことは数回あるが、いずれもかぶりつきで聴いているので不満らしき記録はない。
それに今日の演目がキツかった。
馴染んでいるのはモーツァルトSQ第18番だけ。
ベートーベンSQ第13番「大フーガ」付きは、家で聴くときは大抵ベートーベンが書き直した版で。こちらは軽快で親しみやすい。CDにはその後にフーガ楽章も録音されているが楽しんで聴いたことはない。この楽章だけで15分超だもの。しかも親しみやすいとはいえない。
それで、今日は、生演奏の迫力で怠惰に流れやすく凡庸な耳を鍛えたいと思っていたが、現実には音量不足で、これは心構えでどうなるって問題ではない。物足りなくて隔靴掻痒に終始した。
奏者の一人一人はとても魅力的な若者ばかり。
これは是非小ホールで聴きたかったよ。
本日の入場者は、小難しい演目にもかかわらず1,200名程だったそうだ。当然、2階や3階にもお客は少なからず。
果たして、音楽は届いたのか?
か細い音でも聴く人の心次第?