2022-12-03 @NHKホール
ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
藤村実穂子:メゾ・ソプラノ*
ワーグナー:ウェーゼンドンクの5つの詩*
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(初稿/1872年)
Ⅰアレグロ。かなり速く
Ⅱスケルツォ:速く-トリオ:同じテンポで
Ⅲアダージョ:厳かに、いくぶん動きをもって
Ⅳ終曲:より速く
東響マチネに続いてN響ソワレ。東響は好きなプログロムでおまけに砂川涼子❤️姫の登場で寝ているどころではなかったが、N響の番組は眠りを誘うではないか。
最初のウェーゼンドンクの5つの銅貨…じゃなくて、5つの赤い風船…でもなくて、5つの詩が、いやはや5つの子守唄に。
演奏は透明感のある良いアンサンブルだった。下を向いて対訳を読みながら聴いていたら3曲目あたりでプログラムを落としそうになって慌ててお尻に敷いた。
ブルックナー2番は演奏機会が少ない。ところが、続くときは続くもので、10月に東響で聴いたばかりだ。
その時は、ノットのいつもの気まぐれか思いつきか戯れか知らないが、急に予告の2稿から初稿に変え、部分的に2稿も使った。
はいはい、お好きにどうぞ。
その前はと言うと2016年に遡る。P.ヤルヴィ+N響だが、その時は2稿でやった。これが素晴らしい演奏でブルックナー好きでもない僕をも唸らせた。
今回のルイージは予告どおりの初稿で。と言っても2-3楽章の入替えのほか違いが分からないのだが。
演奏はやはり素晴らしい。N響のアンサンブルの見事さで、音楽それ自体は安っぽい劇伴音楽みたいなところがあちこちに顔を出し、あまり高尚な音楽だとは思えないけど、大掛かりな管弦楽として聴きどころが多い。最後の金管の長い長い同音連続は聴いていても酸欠になりそうだ。