2018-03-26 @サントリーホール
エリアフ・インバル:指揮
アレクサンドル・タロー:ピアノ*
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 op.102*
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
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アンコール
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調から第2楽章*
ショスタコのピアノ協奏曲第2番はCDで何十回も聴いているが少しも頭に入らなくて、今日は初めて生を聴いたのだけど、いつも聴いている同じ音楽だとななかなか思えなかったくらいだ。
あらためて向かい合ってみるとなかなかおもしろいし、特に中間楽章は、ショスタコとは思えないほど甘美で癒される音楽だ。ショパンかラフマニノフだと言われたらそうかもと思ったろうな。
この楽章を、アンコールにオーケストラと一緒に演奏してくれたのは良かった。
幻想交響曲は5日前にコバケン指揮日フィル(みなとみらいホール)で聴いたばかりだ。この日フィルの演奏がとても良かったので、果たして、都響の腕前は如何、と興味深く傾聴したが、どうも弦の高域に僅かに濁りがある。これはどのオケでも時々感ずるのだが、どうしてだろう。聴き手の体調とか、温湿度などの関係もあるのだろうか。
一つ言えることは、ホールの響の良さはサントリーホールよりもみなとみらいホールの方が僅かだけど、確実に優れている。良いアンサンブルを一層よく響かせてくれるのがみなとみらいだ(タケミツメモリアルも同じ印象を持っている。)。
そのせいで、今日の都響の弦の高域に耳障りなものを感じたのかもしれないが、ただ、オケが出さない音をホールが増幅する訳はないので、やはり、今日に限っては都響の高域弦が一糸乱れずとはゆかなかったのではないか。
迫力はあるし、合奏力は優れている。
日フィルを聴いていなければ、終演後の大歓声の中に混じって僕も思い切り拍手していたかもしれない。
♪2018-032/♪サントリーホール-02