2021年11月9日火曜日

タレイア・クァルテット 山崎伸子プロデュース 輝く若手演奏家による「未来に繋ぐ室内楽」Vol.6

2021-11-09 @フィリアホール



タレイア・クァルテット THALEIA QUARTET

山田香子:第1バイオリン
二村裕美:第2バイオリン
渡部咲耶:ビオラ
石崎美雨:チェロ

山崎伸子:チェロ(特別出演)*

ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品
ベートーベン:弦楽四重奏曲第10番 Op.74 「ハープ」
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D956*


初聴き。

このアラサーと思しき女性ばかりのカルテットは、2014年芸大時結成。各方面で活躍の様子。

それにしても、女性・音楽家(に限らぬ)は器量良しでないと成功しないのか?という予てからの疑問を口にするのはタブーかな。


演奏技術やアンサンブル力に何の不足も感じなかったが、問題は別の処にあった。


「雨の日はホールが良く鳴る」というみつばち仮説は時々外れる。今日がそれ。

フィリアホールは大抵響に満足するが、今日はダメだった。エアコンが十分効いていなかったのではないかと思う。

それで、本来なら味わえたであろう弦の響きに潤いがなかった。


特にメインのシューベルト五重奏曲はチェロが2本(ゲスト:山崎伸子)という編成なので、2本のチェロがユニゾンでぐわ〜ンと出てくるとことろなど、もっと豊かに鳴るべきだが、響かなかった。


ところで、この五重奏曲。何度聴いても、今回も(ホールの響きを除いても)満足できない。

シューベルト死の数ヶ月前の(最後の室内楽)だが、大失敗作では?


チェロ2本使ったアイデアが奏功していない。

長過ぎる(今回は実測55分!)。

暗過ぎる…ハ長調で作曲する意味が?


…どうも納得できる演奏にお目にかかれないのは演奏の良し悪しではなく音楽自体の問題だ。


シュベちゃん!第1楽章カットすればどう?

【個人の意見です。】


♪2021-126/♪フィリアホール-06