2021-11-06 @県立音楽堂
ダニエル・チョバヌ(ルーマニア)*
桑原志織(日本)
ケイト・リウ(アメリカ)
ジャン・チャクムル(トルコ)
*Disklavier™によるリモート出演
●ダニエル・チョバヌ(ルーマニア)*
ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
Enc⇒モシュコフスキ:「8つの性格的小品」作品36から第6曲「火花」
●桑原志織(日本)
J.S.バッハ/ブゾーニ:《無伴奏バイオリン・パルティータ第2番ニ短調》BWV 1004から第5曲〈シャコンヌ〉
ベートーベン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 作品110
Enc⇒リスト:ラ・カンパネラ
●ケイト・リウ(アメリカ)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調 KV 310
ショパン:バラード第1番ト短調 作品23
Enc⇒J.S.バッハ(シロティ編):プレリュード ロ短調
●ジャン・チャクムル(トルコ)
シューマン:クライスレリアーナ 作品16
Enc⇒シューマン:「ミルテの花」作品25から第26曲「終わりに」
個人的には2016年に出演予定だったが体調不良でドタキャンしたケイト・リウが楽しみだった。
チョバヌのマジックのような登場*については別に書こう。
YAMAHA協賛なので使用ピアノはチョバヌだけCFⅢ、他の3人がCFX。
その煌びやかな音色が、響きの良い音楽堂を直撃したが、最前列で聴いたので、もうその音を聴いているだけで幸福。
どんな最弱音も粒だち良く、最強音は弦がビリビリ震えるのが伝わってくる。
ピアノの滝に打たれた至福の3時間余。
チョバヌ:”展覧会”とアンコールはピアノテクニックの粋を集めたような演奏。
桑原:ピアノ版”シャコンヌ”はこれ迄に色々聴いてきたが、これ程迫力を感じたことはなかった。アンコールの”カンパネラ”で超絶技巧も。
ケイト・リウ:あまりに鮮烈だったので、Pfソナタ イ短調K310はモーツァルトとは思えない程。軽い衝撃。
バラードには共感。
チャクムル:彼だけ過去に協奏曲、単独リサイタルを聴いており、今回3回目だった。常に真摯で愛想も良い。
「クライスレリアーナ」を生で聴くのは2度目。
初めてが5年余前にユジャ・ワンで奇しくも同じ音楽堂のかぶりつきで聴いた。
前回はやや目が眩んだが、今回は冷静に音楽に接し、シューマンに一歩近づけたかも?
♪2021-125/♪県立音楽堂-07
*「DisklavierTM」とは
アコースティックピアノとして演奏するだけでなく、ヤマハ独自の高精度デジタル制御システムによって繊細な鍵盤タッチやペダルの動きを極めて正確に再現できる自動演奏機能を搭載したハイブリッドピアノ。演奏を録音再生できるほか、アーティストの演奏を記録したデータを別のDisklavierTMで再生して、演奏を生音で楽しむことができる(YAMAHA)。