2021年11月19日金曜日

鳥木弥生メゾ・ソプラノリサイタル

2021-11-19 @かなっくホール



鳥木弥生:メゾソプラノ
小埜寺美樹:ピアノ
<特別ゲスト>
小林厚子:ソプラノ

ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」酷い宿命よ!
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」手紙の二重唱**
レオンカヴァッロ:歌劇「ラ・ボエーム」これが運命!
プッチーニ:歌劇「外套」あんたがこの袋の中身を
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」ある晴れた日に*
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」花の二重唱**
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」美しい夜、愛の夜(ホフマンの舟歌)**
ビゼー:歌劇「カルメン」前奏曲 Pf.Solo
ビゼー:歌劇「カルメン」ハバネラ
トーマ:歌劇「ミニヨン」君よ知るや南の国
サン=サーンス:歌劇「サムソンとダリラ」あなたの声に心は開く
ガスタルドン:禁じられた音楽
オブラドルス:一番細い髪で*
マスカーニ:アヴェ・マリア**
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ビゼー:歌劇「カルメン」セギディーリャ
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」アイーダとアムネリスの二重唱**

**二重唱
*小林ソロ


鳥木弥生は過去に結構聴いてきたのだけど、6月の「蝶々夫人」(小林厚子)@日生でのスズキ役で刮目するに至る。

尤も、今回のリサイタルでその陽気で一捻りあるおもしろい人柄に接したので、今やスズキのイメージは壊れてしまったのが良かったか悪かったか。


そして彼女の初リサイタルが何と我が地元かなっくホールとは嬉しや。おまけにゲストが小林厚子と幸せなこと。

もちろんかぶりつき席を確保。


因みにピアノが小埜寺美樹だ。

彼女は先日の「アイーダ」@ミューザでもピアノを受け持っていた。


この3人が一風変わっていて面白い。

歌の合間のおしゃべりタイムは会場を笑いに包み込んだ。


近くで見てよく分かったが、2人とも大柄で恰幅がいい!

新国立劇場最上階にも届く声を、今回は至近距離で聴いたので、僕の頭骸骨は共振し続け、脳みそが煮立つのではと思ったよ。あたかも歌う人間兵器だ。


アンコールを含み全15曲。

独唱は鳥木9曲、小林2曲。二重唱4曲。

いずれも素晴らしかった。


「カルメン」からの「ハバネラ」や「セギディーリャ」、「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心は開く」はしなやかで妖艶さもにじみ美しい。


小林との「蝶々夫人」から「花の二重唱」は6月の日生劇場の舞台を思い起こさせる。

アンコールとは思えない「アイーダ」の二重唱は迫力満点。

ホフマンの船歌もしみじみ美しい。


なんとも楽しく贅沢な2時間也。


♪2021-134/♪かなっくホール-02