2021-11-14 @ミューザ川崎シンフォニーホール
クシシュトフ・ウルバンスキ:指揮
東京交響楽団
新国立劇場合唱団
東京少年少女合唱隊
バイオリン:弓新*
ソプラノ:盛田麻央
カウンターテナー:彌勒忠史
バリトン:町英和
シマノフスキ:バイオリン協奏曲第1番 op.35*
オルフ:カルミナ・ブラーナ
しかも、指揮は久しぶりに好感度大のウルバンスキだ。
とは言え、「カルミナ〜」は過去にも名演を聴いており、特に2018年のNHK音楽祭におけるPヤルヴィ+N響の素晴らしい演奏が頭にこびりついている。
あれに敵うものはなかろう。
まあ肉薄できたらいい。
いや、生で聴けるだけでもよしとせねば…
と、うんとハードルを下げて臨んだが、どっこい。
バリトンが入るまでは少しもたつきを感じたが、徐々にエンジンが暖まり、オケも合唱も独唱も調子を上げて、こちらも前のめりに、オルフの描く奇妙な世界にズンズン惹きこまれて行った。
重厚で荘厳な響あり、自然賛歌あり、官能的な歌、清らかな世界を描く歌など聖俗混淆のごった煮が、次から次へと繰り出され、原始脳を刺激する狂乱の60分。
NHK音楽祭に立派に肉薄する!上出来だった。
欲を言えば、合唱がかなりの熱量だったとはいえ、薄い。
児童合唱団は10人、新国立劇場合唱団は48人?
これでは弦14型多くの管打鍵盤楽器を交えたオケを圧倒するには至らない。
因みに18年N響の「カルミナ〜」では児童50人、新国80人という編成だった。
今の時期ではやむを得ないが、出来が良かっただけに、やはり大ホールを揺るがす厚みが欲しかった。
たぶん、技術的は相当難しそうだ。とても歌えない旋律?が延々と続き、決して心地良い音楽ではないけど、緊張感あふれる気迫の演奏にオケも応えて存外楽しめた。
♪2021-128/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-36