2021-11-18 @東京芸術劇場大ホール
ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンチック」
心配した振替席も本来の指定席のすぐ近くで不満なし。
4年3月ぶり(最後は読響@みなとみらいH。N響との組合せだと4年7月ぶり)のFルイージ。来季はN響主席指揮者に就任することが決まっているので、これからはもっと頻繁に聴くことができるだろう。
コロナ対策で隔離継続中?の為、楽員との距離を保つための変則入退場が、手持ち無沙汰で気の毒だった。
コンマスは白井圭。その隣に郷古廉(彼はよく色んなオケに出没している!)と主要席は客演ばかりだが、強者揃いだから何の不安もない。
さて、ブルックナー第4番「ロマンチック」の出来は…。
ホルンが悪戦苦闘していたな。
5度-6度-8度もの跳躍が多いのでさぞや大変だろう。
それもあって冒頭から管楽器のやりとりがぎこちなくて頼りなかったが、その内落ち着いた…と、言いたいところだが、実は後半にも難所は残っている。
しかし、その点を除けば、随所にN響らしい透明感があり、かつ、厚みのある管・弦のアンサンブルを聴かせた。
ただ、どんな名演奏であったとしても、美旋律の出し惜しみ、意味不明の繰り返し・アタックの濫発、この長さに必然性があるのか?など、ブルックナーはなかなか僕を寄せ付けない。