2021-11-17 @リリスホール
新日本フィルハーモニー交響楽団メンバー(弦楽五重奏)
バイオリン:崔文沫、古日山倫世
ビオラ:中恵菜
チェロ:多田麗王
コントラバス:藤井将矢
山根一仁:バイオリン*
ドボルザーク:弦楽五重奏曲第2番ト長調 作品77から第1、第4楽章
J.S.バッハ :バイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041(弦楽五重奏伴奏版)*
J.S.バッハ:バイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042(弦楽五重奏伴奏版)*
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第3番第3曲 ロンド形式のガボット*
今回はリリスのある本郷台で青春時代を過ごしたという山根君の独奏バイオリンと新日フィルが登場した。
最初は、五重奏だけでドボルザークの五重奏曲から2つの楽章を演奏したが、全曲聴きたかったな。しかし、最初に長尺ものを全曲演奏すれば、バランスは悪いけど。
いよいよ、山根君を迎えてバッハのバイオリン協奏曲第1番と2番。
リリスホールは9月に小林美樹らの室内楽を聴いたのが初めてで音の良さにびっくりしたが、今日の1+五重奏も見事に美しい響きだった。
各人の音が明瞭であればこそ絡み合いも楽しい。
とりわけ、山根君の独奏バイオリンの音色が一際綺麗に抜け出して、流石にオケをバックにソロを取るとはこういうことか、と改めて感心した。
J.S.バッハの原曲も弦楽合奏と通奏低音だから、作曲当時の演奏形態はもう少し大きかったろうけど、今日の山根君と五重奏団のように、仲間がアイコンタクトで合図をしながら”協奏”を楽しんでいたのだろう。
軽妙なバッハを再発見の感。