2021年11月19日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#3

2021-11-19 @すみだトリフォニーホール



下野竜也:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

篠﨑友美:ビオラ*
長谷川彰子:チェロ アンコールのみ共演

フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』前奏曲
ヒンデミット:「白鳥を焼く男」古い民謡に基づく、ビオラ独奏と小オーケストラのための協奏曲*
R.シュトラウス:「メタモルフォーゼン」(23の独奏弦楽器のための習作) TrV290
フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』から 夕べの祈り~パントマイム
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ヒンデミット:ビオラとチェロのための二重奏曲*


指揮の下野ちゃんの自己満足プロ。

4曲(5曲とも言える。)も集めた割に全体のコンセプトが不可解。プログラムには牽強付会の説明があったが。


フンパーディンク歌劇の前奏曲とRシュトラウスの「メタモルフォーゼン」は何らの印象も残っていないが、過去数回聴いたという記録がある。そんな程度なので期待もしていなかった。


唯一興味があったのはヒンデミットの「白鳥を焼く男」(初聴き)だ。

オルフの「カルミナ・ブラーナ」には「焼かれた白鳥の歌」というのがある。そんなに白鳥を焼くのが一般的なのか?


どうやら、日本でうなぎの蒲焼職人の如く、欧州の何処かには白鳥を焼く専門職がいる(た?)らしい。

しかし、この曲は歌曲ではなく、むしろビオラ協奏曲で、解説を読んでも白鳥を焼く事の意味は分からず。


弦編成が面白い。

独奏ビオラを引き立たせるためか弦はチェロ4、コントラバス3のみに管楽器とハープとティンパニー。

ほとんどゆったりしたテンポで眠気を誘う。

これでも何度も聴いておれば面白いと思うのかもしれない。


次の「メタモルフォーゼン(「変容」の意)」は副題のとおりバイオリン10、ビオラ5、チェロ5、コントラバス3の弦楽合奏。


この曲については聴いた記録はあるがとんと記憶がなかった。

それでも脳内に欠片が残っていたか、これは意外にも楽しめた。

心を鬼にして聴いていないと持ってゆかれそうな気持ちに襲われるところがある。ドイツの壊滅的敗戦の年の作。そういう文脈で聴くと余計に感情が昂ってしまう。

後刻見つけたYoutubeに良い演奏があった。


https://youtu.be/RkqznP-45Nw


問題はフンパーディンクの同じ歌劇からの3曲をどうして最後に纏めなかったのか?1曲目と4曲目にバラした…ステージ・マネージャー泣かせのプログラムの意図は那辺にありや?


前日、N響ブルックナーを聴いていたので、オケは物足りなかったが、そのN響で不安だったホルンは、新日フィル首席日高氏の安定感をN響に欲しかった。


♪2021-133/♪すみだトリフォニーホール-07