2017年2月24日金曜日

洗足学園大学:学園オペラ公演 歌劇「カルメン」

2017-02-24 @洗足学園音楽大学


河地良智:指揮
小澤慎吾:演出

カルメン:森山京子
ドン・ホセ:上本訓久
ミカエラ:八木下薫
エスカミーリョ:倉内健人
フラスキータ:田中ひかり
メルセデス:河村有美
ダンカイロ:栁井隆弘
レメンダード:高井眞一
モラレス:荒井魁
スニガ:安東玄人
リリアス・パスティア :牧野正人

SENZOKUオペラ管弦楽団
SENZOKUオペラ合唱団
洗足学園小学校(賛助出演)
SENZOKUオペラバレエ団

ジョルジュ・ビゼー:オペラ「カルメン」 全3幕〈フランス語上演/字幕付〉

洗足学園音楽大学オーケストラや管楽器アンサンブルは聴いたことがあったが、大学まで行って聴くのは初めて。

指揮・演出・主要歌手はプロ。
オケ、合唱などは洗足音大学生達。

音大だからこそ自前でオペラ公演もできるのだ。
年末のN響、1月の新国立に続いて3ヶ月連続して「カルメン」を味わうことになった。
前2者と比較することはハナから無理だが、学生オケや学生歌手たちの健闘ぶりを確かめたいし、なによりあの音楽をまたナマで聴くことができるのが嬉しい。

会場は洗足学園音楽大学内の前田ホール。
この会場は、同大学のサイトの紹介によれば「19世紀ヨーロッパ型、いわゆる「シューボックス」型のコンサートホールとしては、日本で初めて建設された本格的なホールです。
世界最高の音響といわれるウィーンのムジークフェラインスザールを模範として設計されました。」とある。
座席数1,100余り。パイプオルガンもあって、同規模の県立音楽堂に比べて見た目はずっと立派だ。それにしてもシューボックス型では日本で最初って驚きだ。一体いつ頃オープンしたのだろう。公立の本格的な音楽専用ホールとして日本で最初に開館した県立音楽堂でさえ1954年なので、どうみたって、音楽堂よりピカピカの前田ホールはそれよりずっと後年のはずだ。
横道にそれたけど、日本の西洋クラシック音楽の歴史って本当にまだまだ浅いな…と感慨深い。

中規模ホールなので、舞台もピットも小振りだが、ピットに入ったオーケストラの音がなかなかの迫力。
歌手たちも、主要キャストは教員兼藤原歌劇団所属歌手らしいが詳しいことは分からない。因みにタイトル・ロールの森山京子さんは新国立劇場にも出演しているようだ。
プロ・アマの区別はつかないけどアリアを持つ歌手陣がともかく上手。
その他大勢が学生たちらしい。こちらはまだ若くてどうしても学芸会ぽく見えてしまうのだけど、合唱にも迫力があった。

一番感心したのは、狭苦しいピットの中での演奏ながら、とても良い響と迫力のオーケストラが素晴らしかった。

♪2017-029/♪洗足学園音楽大学-01