2017年2月21日火曜日

国立劇場開場50周年記念 あぜくらの集い 復曲素浄瑠璃試演会 花魁莟八総(はなのあにつぼみのやつふさ)

2017-02-21 @国立劇場



素浄瑠璃試演会 花魁莟八総
●行女塚(たびめづか)の段
   豊竹靖太夫
   野澤錦糸
●伴作住家の段
口 豊竹亘太夫
   豊澤龍爾
奥 竹本千歳太夫
   豊澤富助

座談会
 竹本千歳太夫
 野澤錦糸
 豊澤富助
司会 児玉竜一

年末に初めて人形浄瑠璃(文楽)を観てから、太棹三味線のベンベン!に惹かれている。

国立劇場の友の会である「あぜくら会」会員向けの企画で、素浄瑠璃を聴かせるというので応募したら当選したので出かけた次第。

素浄瑠璃と言うのは人形が付かない<三味線と太夫の語りだけ>だ。
今回の出し物は「花魁莟八総」という作品の中から二段で、この作品は上演されなくなっておよそ百年になるところ、当代野澤錦糸という三味線方の名人が残っている楽譜を元にして太夫と協力しながら公演に耐えるような形に仕上げているのだそうだ。

「花魁莟八総」。
「やつふさ」という名前から「南総里見八犬伝」に関係するのかと思っていたが、まさにそのとおりだったが、これが非常に複雑怪奇な物語で、登場人物も多く、しかもその一部(といっても素浄瑠璃だけで2時間半ほど要した。その後に座談会もあり。)なので…、という言い訳も通らないほどそもそも語りがよく聴き取れない。

文楽公演の際は字幕も付いたが、今回は字幕なし(仮に字幕がついても最前列だったから読めないが。)。
床本(台本の意)が配られたが、現代語で書かれていても中身は古文であるから、早々簡単には読み切れないのだ。

そんな訳で、筋はほとんど分からずじまい。ただ、調子の良い三味線と語りを聴きながら…正直なところ、船を漕いでしまった。

義太夫節には慣れも必要だろう。

来月6日には人間国宝竹本駒之助を聴きに行くことにしているが、失礼にならぬようしっかり準備して臨まねばなるまい。

♪2017-027/♪国立劇場-06