2017年2月10日金曜日

国立劇場開場50周年記念 近松名作集<第三部> 冥途の飛脚(めいどのひきゃく)

2017-02-07 @国立劇場





























近松門左衛門=作
 梅川忠兵衛
   冥途の飛脚(めいどのひきゃく)
    淡路町の段
    封印切の段
    道行相合かご

(主な出演者)
 豊竹咲甫太夫
 鶴澤清友
 豊竹呂勢太夫
 鶴澤清治
 竹本千歳太夫
 豊澤富助
 竹本文字久太夫
 竹澤團七
 豊竹睦太夫
 竹澤團吾
 豊竹希太夫
 鶴澤清丈
 竹本小住太夫
 豊澤龍璽
 竹本文字栄太夫
 野澤錦吾
 吉田玉男

 豊松清十郎
   ほか

遊女梅川に夢中になってしまった飛脚問屋の跡継忠兵衛が、預り金に手を付けて身請けしたものの、それまでに築き上げてきた財産も信用もなくした上に法を犯して追われる身となり、二人して「生きられるだけ生きよう」と必死の道行。

雪の舞う中一枚の羽織を「お前が」、「忠兵衛さんが」と互いに着せ合うのが美しくも哀しい。

自分で自分を冥土に運ぶ飛脚になってしまった忠兵衛は二十四歳。梅川も二十歳前後だろう。
若気の至りだけでは片づけられないからこそ共感を呼ぶ。

♪2017-020/♪国立劇場-05