2018年1月19日金曜日

1月中席

2018-01-19@国立演芸場


落語 笑福亭希光⇒時うどん
漫談 新山真理
落語 三笑亭夢花⇒まんじゅうこわい
コント コントD51
講談 一龍斎貞水⇒安兵衛婿入り
   ~仲入り~
奇術 花島皆子
落語 桂米多朗⇒ちりとてちん
売り声 宮田章司
落語 三笑亭夢太朗⇒井戸の茶碗 

今年の初笑いだ。前座は飛ばして2ツ目から入った。
笑福亭希光(きこう)は鶴光の弟子で師匠と同じく、元は関西の芸人だ。そのせいで、東京落語じゃ「時そば」として有名な演目が「時うどん」になった。蕎麦とうどんではちょっと感じが違うんだけどな。そばみたいに啜れないからどうしてもズルズルっという擬音があまり旨そうではない。まあ、芸も学習途上というところで、まずまずの出来だったが、引っ込む際に時間超過だったのか、客席後方の時計を見て舌打ちして下がったのはいかん。観客は誰も気が付いていないのだ。いくら自分の話が終わっても、舞台の上で余計なことをしては観客の目には大いに不愉快。まったく修行が足らぬ。

新山真理の漫談は初聴きだったが、これもまずまず。

三笑亭夢花の「まんじゅうこわい」はかなりアレンジが効きすぎだ。特徴的な語り口なので、大成すれば面白い芸になるかもしれないが、今のところは聞き辛さが上回っている。

D51の漫才は話のレベルが低くその上くどいというか、臭いというか、洗練させておらず、加えてお客をいじりすぎるのは良くない。微笑ましい交流はいいが、乗れない観客も大勢いるのだ。そこの見極めはしながらやって入るのだろうけど。ま、タイプじゃないね。D51に特有のことではなく、下手な芸人ほどほかにも、お客をネタにするのが、こんな安易な方法で笑いを取ろうとしたって無駄だよ。スマートにやらないと不快感だけが残る。

講談師初の人間国宝一龍斎貞水の話は流石に惹きつけるのだけど、前フリが長くて愈々本筋に入ったところで時間不足という講談にありがちな(計画的確信犯?)展開に終わってしまい、欲求不満になってしまう。

桂米多朗のちりとてちん、宮田章司の売り声はまずまず。
トリの夢太郎の井戸の茶碗は好きな噺で、出来もとても良かった。心温まる良い話でシメたのはとても良かったね。

♪2018-007/♪国立演芸場-01