2022-07-12 @サントリーホール
出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
木嶋真優:バイオリン*
ハチャトゥリアン:バレエ音楽『ガイーヌ』から
アイシェの目覚めと踊り
山岳民族の踊り
ガイーヌのアダージョ
剣の舞
レズギンカ
ハチャトゥリアン:バイオリン協奏曲*
ハチャトゥリアン:交響曲第2番『鐘』
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Vnアンコール⇒木嶋の弁「クランク(鶴)は紛争による虐殺が起こっていたアルメニアでコミタスが祈りを込めて平和を願って作った民謡。その後Aイグデスマンのモチーフを織り交ぜながら自分で舞台で即興で演奏したもの。」
東フィル定期年間全8回中今回はちょっと異色…というのも、出口大地って指揮者は全く知らなかった。
ハチャトゥリアン指揮者コンクールで1位ほか受賞というのがどれほどのものか知らないけど、少なくともハチャ〜の音楽解釈については一頭地抜きん出た人なのだろう。
そうだとしても、ハチャ〜の音楽ばかりで定期に組むというのは違和感があった。
が、始まってみると、東フィルが実に快調だ。
この日、新国立劇場「蝶々夫人」でピットに入って名演を聴かせたのも東フィルだけど、初台が終わってサントリーホールに駆け付けた訳ではあるまい。大所帯の東フィルならではの活躍ぶり。水準の高さにちょっと驚く!
この日は、サントリーホールとも思えない響きの良さ。夏場に小雨でエアコンフル回転のせいか。
独奏バイオリンの木嶋真優は、これまでのところなかなか心惹かれるに至らなかったが、昨年のショスタコーヴィチ協奏曲(藤岡+日フィル)が素晴らしかったので、今回は楽しみだったが、期待以上の激しさ!
ドイツロマン派などよりロシアものが向いているのかな。
交響曲2番は、多分、初聴き。
スラブっぽい、民族舞曲などを織り込んで哀愁を感じさせる音楽…かと思いきや全然違った。
妙に刺激的な部分はあって、55分の長尺を退屈させず聴かせたが、今日に限れば音楽の面白さというより、木嶋と東フィルの巧さに感心して聴き入っていた。