2022-07-29 @ミューザ川崎シンフォニーホール
井上道義:指揮
読売日本交響楽団
ハイドン:交響曲第45番「告別」
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109(ノヴァーク版)
コンマス(コンミス)はバイオリン界の百済観音・日下紗矢子(立ち姿も姿勢もボウイングも美しい。)。
チェロ首席は遠藤女史と華が揃った。
そして再度ブルックナー(前回は8番)を取り上げたのは井上道義御大。
3年前のフェスタサマーミューザ・読響とまるで同じ景色だ。
満を持して臨むという決意表明は面子にも現れているよ。
オルガン部分に大きなスクリーン。
何かやるな!今回は魚釣りではなさそう。
いつも”音楽外”パフォーマンスも楽しみな道義御大である。
前座はハイドン「告別」となれば、やることは決まっているが、今回は譜面台に蝋燭代わりのLEDランプ。
終楽章でひとりずつスイッチ切って出てゆくが、その際に、大スクリーンには団員の普段の姿が映写されて思わぬ余興を楽しんだ。そっちばかり気持ちが行って音楽どころじゃなかったけど。
「告別」の編成は弦24+管5という極小編成。尤もハイドンによる初演は12人だったそうだ。
この極端な差も道義演出だろう。
ブル9は何度も聴いても好きにはなれないけど、派手な”管弦楽”としての楽しみはある。
特に、この季節、どこのホールも良く鳴る。ミューザは元々良く鳴る。道義御大もブルックナーやるなら最高のホールだと言っている。
今日の読響の出来がまた格別に良くて、管弦の交わりの美味なること!
至れり尽くせりの道義流サービスに大満足!
♪2022-111/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-025