2022-07-16 @県民ホール
沼尻竜典:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調 Op.65
前回聴いたのが16年インバル+都響だから随分久しぶり。この間CDなどでも全く聴いていなかった。
ショスタコの作品には大好き!と言うものが少数あるけど、それ以外は積極的に聴こうともしないので、定期演奏会はお仕着せで聴く良い機会だ。
とはいえ、交響曲に限定すれば演奏されるのはその4割が5番なので、例えば8番など6年ぶりと言うことになる。
こと程左様に馴染みが薄いのに、そこここにショスタコの独特の旋律がひっきりなしに顔を出す。文字で言えば書き癖のようなものか。
帰宅後作業しながら…途中居眠りも…彼の弦楽四重奏曲全15曲を掛け流して気付いた。
SQ8番の第3楽章はチェロ協奏曲1番の第1楽章と一緒!
9番の第2楽章も酷似している。
…てな具合に、ショスタコの音楽ってJazz組曲のようなメロディックなものを別にすれば、調性の外れ具合が同じように聴こえる。
は、ともかく。
神奈川フィルの演奏は力強かった。
1週間前の音楽堂定期も素晴らしかったが、今回も力が入っていた。
4月に音楽監督に就任して以来、沼さんは短時間で神フィルの人心を収攬したようだ。隅々までコントロールして、団員の気持ちが一つになっているように見える。
惜しむらくは、個人的好みかもしれないが、高域管の出番が多いがこれが耳障りだった。ま、他のオケでも似たようなものだが。
♪2022-106/♪県民ホール-10