2022年7月8日金曜日

7月歌舞伎鑑賞教室(第102回 歌舞伎鑑賞教室)

2022-07-08 @国立劇場


解説 歌舞伎のみかた

河竹黙阿弥=作
新歌舞伎十八番の内
『紅葉狩』(もみじがり)
常磐津連中/竹本連中/長唄連中
国立劇場美術係=美術

●「解説 歌舞伎のみかた」
 解説 中村萬太郎/尾上緑

●『紅葉狩』
余吾将軍平維茂⇒尾上松緑
更科姫実ハ戸隠山の鬼女⇒中村梅枝
侍女野菊⇒中村玉太郎
従者左源太⇒尾上左近
従者右源太⇒坂東亀蔵/中村萬太郎
山神⇒中村萬太郎/坂東亀蔵
局田毎⇒市川高麗蔵
        ほか


今日は社会人の為の鑑賞教室で19時の開演。昼間の高校生相手の鑑賞教室に付き物のピチピチギャルなどは全然いない。寧ろ和服のお姐さんが多かった。

2階最前列に好みの席が取れなかったので、珍しく1階席のそれも花道のすぐ右側に座った。ミーハーのおばちゃんたちの大好きな席だ。手を伸ばせば、役者に触れそう。
尤も、結果的には(本来なら一番高価な席だけど)前の席に戸隠の鬼みたいにデカいのが鎮座ましまして視界すこぶる悪い。やはり歌舞伎は2階最前列がいい。

社会人の為、という触れ込みだし、開演時刻が遅いという事もあってか、ほぼ満席状態だった。

「紅葉狩」は亜流も含めると3回目なのだけど、恥ずかしながら、全く何にも記憶にございません…でした。

簡単な歌舞伎解説があって、愈々開演すると舞台は見事な紅葉の満開だ。これほど派手な舞台は珍しい。
そして普通は御簾の中で演奏する竹本(義太夫節)などの音曲が表舞台にズラリと並んだ。常磐津連中、竹本連中、長唄連中と賑やかなこと(三方掛合というらしい。)。

ということは、芝居の方も舞踊主体だ。

しかし、終盤は、梅枝扮するの更科姫が誠に恐ろしい面構えの戸隠山の鬼女に変化し、松緑の平維茂と激しく切り結ぶという見どころもあり、勝負が付かないまま双方睨み合って見得を切って終わる。

いつもお姫様の梅枝の不気味な隈取りをした鬼の姿と舞台ではまず聞けない本来の男の地声が怖かったな。

♪2022-099/♪国立劇場-06