2022-07-25 @サントリーホール
東京都交響楽団
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551《ジュピター》
モーツァルト後期3大交響曲。
7月に入って35-38番と続き、今日は39-40-41番で上がりだ。
「運命」でも弦16型でやる都響の事だから、モーツァルトも大編成かと思いきや、今日は12型(12-12-8-6-4)と、常識的な編成。
この季節はどこのホールも比較的よく鳴っている。
サントリーホールも珍しくよく響いた。
管楽器が控えめなので、弦楽合奏のようにも聴こえたが、今日の都響は弦が美しい。
3曲通じてアレグロ楽章はテンポ速めで軽妙。
中間楽章は中低域弦が少ないのにしっかりと厚味のある響きを聴かせて心地良し。
41番の冒頭の節回しにAギルバートの独自色が出ていたが、個人的には違和感あり。
さて、全体として好ましい演奏だったけど、アレグロの小気味良いテンポが弦全体として揃っていなかったのではないか。Vn1がリードするリズムに比べてその他の弦の刻みが同期していないような…。
全員が完璧に合わせることは、やろうとすればできるのだろうが、そこに指揮者の興味がなく、ぼんやりとした響きを優先したのか?
41番を聴くとモーツァルト弦楽四重奏曲第14番K387を思い出す。
終楽章にジュピターの動機を使って、Vn2以下の3人が超速ユニゾンで駆け上がるところが魅力的で、昔、ジュリアード弦楽四重奏団で初めて聴いた時に、機械的なくらいピタッと合った演奏にゾクゾクした経験があり、ジュピターを聴く度に思い出す。そう言う演奏もできたと思うのだけど。そういう演奏を聴きたかった。