2022-07-20 @吉野町市民プラザ
東京フィルハーモニー交響楽団メンバー
(弦楽五重奏)
バイオリン1:近藤薫[コンサートマスター]
バイオリン2:戸上眞里[首席奏者]
ビオラ:須田祥子[首席奏者]
チェロ:黒川実咲[フォアシュピーラー]
コントラバス:片岡夢児[首席奏者]
大江馨:バイオリン*
モーツァルト:ディヴェルティメント長調 K.136から第1楽章
ドボルザーク:弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.77から第1楽章
(以上弦楽五重奏)
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
(弦楽五重奏伴奏版)
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第3番ラルゴ*
今回の会場は京急なら最寄駅から10分+徒歩数分という便利な場所だが初めて。
中に入ったパッと見はいかにも多目的小ホールという感じで、アコースティック音楽には不向きだろうと思った…がどっこい。
最初に弦楽五重奏でモーツァルトの喜遊曲K136が始まった途端その心配は杞憂だたと分かった。なんて素晴らしい音。
東フィルの面子も腕利きが揃っているけど、ホールの響きの良さも与って効果大。
この五重奏が値打ちものだったが、惜しいことに2曲とも断章。
それにしても、このメンバーに今日ほど近接して聴いたことがなかったが、いずれも生々しく美しく、アンサンブルの妙を実感!
大江馨君を初めて聴いたのは8年前の神奈川フィル・フレッシュコンサート。阪田知樹君と一緒だった。
脱線するが、この新人応援の機会から他にもいろんな演奏家が育っているのを知っているので楽しみな演奏会ではある。
さて、いよいよ大江君が登場してチャイコが始まった。
東フィル五重奏はいよいよ美しい。
たった5人でオケのパートを何の不自然さもなく(編曲がとても良い)、最初から、こういう音楽だったかのように大江君を支えた。
その大江君は、いつものように口跡明瞭。ソリストらしく音量も豊か。それでいて蚊の泣くような最弱音も丁寧で綺麗だ。
近くで聴いたので一層、彼らの呼吸に惹き込まれた。
あまり見事な演奏だったので、1楽章の後に大きな拍手が起こったのは、楽章間で拍手しない慣行を知らない人がいたからかも知れないが、あれを聴けば拍手でしょ!僕も拍手したかったし、6人が笑顔で客席に会釈したのはとても良かった。大満足!