2021-07-04 @カルッツかわさき
藤岡幸夫:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
木嶋真優:バイオリン*
ハチャトゥリアン:「仮面舞踏会」ワルツ
ショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番イ短調 op.77*
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」ワルツ
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
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チャイコフスキー:組曲4番「モーツァルティアーナ」と蝶々作品61から第3曲「祈り」
ロシアもの(ハチャ・タコ・チャイ・スト) 4作。
そんなに演ってくれなくとも良かったのに。
メインはショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番とストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」。
好漢藤岡氏は、昨夜から未明の豪雨によるダイヤの乱れで碌に寝ていないはずだが、疲れは噯(おくび)にも出さず活力漲る指揮ぶりで、音楽も団員の意気も目一杯巻き上げて上出来だった。
バイオリン独奏の木嶋真優は過去に、何故かメンコンばかり聴いていて、印象が希薄だったが、今回のショスタコーヴィチは性に合っているのか、音量は大きく明瞭。3楽章の長大なカデンツァの緊張感にはゾクゾクしたよ。
最後の「火の鳥」でもオーケストラ音楽の面白さを堪能した。
この作品には改訂版が3稿あるそうで、1911年版は聴いた記憶なし。ほぼ演奏されないのではないか?
今日は19年版で、今年になって2回目だ。
一番多く聴くのは45年版で、曲数が多く演奏時間も少し長いが、両方ともほぼ切れ目なしで演奏されるので正直なところ耳で区別はつかない。
藤岡氏の指揮は聴く機会が少ないが、これまで聴いたものはラフマ〜等ロシアものにシベリウス、ドボルザークが多く、多分得意としているのだろうけど、そろそろ正統派独墺音楽を聴いてみたい。
今日の日フィルの演奏はとても良かった。
ただ、カルッツは響きが悪い。やはりみなとみらいホールで聴きたかった!
♪2021-067/♪カルッツかわさき-01