2021年7月2日金曜日

横浜バロック室内合奏団定期演奏会98回 〜室内楽の楽しみ

2021-07-02 @ひまわりの郷


横浜バロック室内合奏団
 Vn小笠原伸子*、有馬希和子*、小澤郁子、眞中望美
 Va百武由紀*、櫻井すみれ
 Vc岡本蒼馬、間瀬利雄*
 Cb大西雄二*
ピアノ:堀由紀子**

早川昭三:バロック風「日本の四季」から「夏」
ドボルザーク:弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op77*
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op11(室内楽伴奏版)**
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ショパン:前奏曲嬰ハ短調 Op45**


前回に続き早川正昭「バロック風“日本の四季”」から今回は「夏」。

これがホンによくできている。3楽章のそれぞれに日本の童謡などが織込まれ、第1楽章は「我は海の子」がフーガ展開する。

2楽章は「雨が降ります」、最後は「松原遠く」。

なんて楽しい音楽だ。

弦のみ総勢9人。


2曲目はドボルザーク弦楽5重奏曲2番ト長調。

これは珍しい。

初聴きかも。

知らされていなければ3楽章迄は誰の作品か分からなかったと思うが、終楽章にきてドボルザークらしい土着風の旋律と展開で、なるほどと納得した次第。


五重奏は弦楽四重奏にコンバスの組合わせ。この編成も珍しいと思う。


最後は弦楽八重奏がオケの代わりをするショパンのピアノ協奏曲第1番。独奏は堀由紀子…て知らない。横浜バロック〜を主宰する小笠原伸子の同級生と言うから、藝大を<随分前>に卒業した人らしい。


これが実に素晴らしい演奏だった。

指揮者のいないアンサンブルだが、とても息が合っていて、今正に仲間と音楽を創っている喜びに溢れていた。


それにしてもひまわりの郷の音響の良さ!とりわけピアノはくぐもったりせずカーンと抜けてくる。

明るくて粒立ちがよくコロコロと転がる。


それに引きかえ、サントリーホールのピアノの音は何とかならんか!

先日の上原彩子、小曽根真、いずれも熱演だったが、音が暗くて重くて弾まない。


♪2021-065/♪ひまわりの郷-2