2021年7月9日金曜日

新日本フィル:#40ルビー<アフタヌーン コンサート・シリーズ>

2021-07-09 @すみだトリフォニーホール






鈴木雅明:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

ベートーベン:交響曲第4番変ロ長調 op. 60
ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調 op. 55 「英雄」
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ベートーベン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」作品43から”終曲”


前々回が鈴木秀美:指揮による交響曲第5番ほか全ベトプロ。

今回はその兄、鈴木雅明による交響曲4番と3番。


これで新日フィルの今季を通じた7回にわたるベートーベン全交響曲が完結した。尤も僕は2番だけ聴いていないけど。


鈴木雅明は、最近はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)だけでなく、N響や他のオケとの共演も聴く機会が増えたが、いつもえらく楽しそうに振っている。


バロックより古典派、古典派よりロマン派の方が、本当は性に合っているのではないかと、背中を見ていると思ってしまう。


2曲とも重くならない調子の良いテンポで、特に新奇な色付けは感じず、4番はあっさりと感じて終わったが、3番は冒頭2小節の気合の入った強奏の美しさで瞬時に惹き込まれた。


2曲とも、オケがいつになく?きれいに響いて見直した。

ホルン首席の日高氏は客員首席から正式首席になったようで、こちらはいつものように見事な嘶きぶりだった。


アンコールが洒落ていて、交響曲第3番4楽章の主題の元となったバレエ音楽「プロメテウスの創造物」から”終曲”が演奏された。


余談だが、完全に記録を残している2014年以降の7年半で聴いたベートーベンの交響曲を数えてみたら計124曲(回)で、断トツの9番に次いで5-3番、6-7番、8-4-2番、1番の順だった。


定期以外で聴くことが多い9番以外は、ほとんど定期の押し着せプログラムなので、この順番はオケが演奏会に取り上げる頻度を表している。


♪2021-071/♪すみだトリフォニーホール-04