2021-07-01 @サントリーホール
アラン・ギルバート:指揮
東京都交響楽団
小曽根真:ピアノ*
ペッテション:交響曲第7番 (1967)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18*
臍曲がりの僕は、そんなに感激する程のことはないのに…と一人冷めていた。
初聴きのペッテション交響曲第7番(1967)は単一楽章で演奏時間44分、って厄介だなと思いながら聴いていたが、現代曲ながら調性あり。煩いところもあるが、解説に第3楽章に相当する弦楽合奏部分が本曲中の白眉と書いてあったが確かに。そこ以外はどうだったかな。
オケは最終部分の高域(倍音Vn)に難。これはいつものことだが。
小曽根はラフマ2番をカデンツァはもとより、ラフマが楽譜を記した部分もだいぶアドリブを効かせた。元々がJazzぽい音楽だし、巧妙に原譜を生かしながらのアレンジなので違和感なく楽しめた。
オケも16型から14型に縮小して良いバランスだった。
(それでも指揮者通路が確保できないってなぜ?普通、出入りは下手の袖から登場するが、今日は、オケが目一杯舞台に陣取り、おまけに下手にはピアノが待機していたので通路が確保できなかったようだ。上手から登場し、一旦階段で客席床まで降りて客席を歩き、中央の指揮台近くに設けられた階段で舞台に上がるという、前代未聞の登退場だった。小曽根も同じ。)
さて、小曽根に期待されることは楽譜厳守の古典音楽をJazzぽく演ることなのか?
楽譜どおりの演奏もできるだろうにそういう演奏は彼には期待されないのだろうか?
いつまでもこの路線でいいのか?
勿論古典音楽のJazzyな破壊という革命的な一分野を開拓できれば良いが、世間は受け入れるかな。