2024-05-30 @かなっくホール
倉田莉奈:ピアノ
司会・解説:飯田有抄(音楽ファシリテーター)
〜オール・ブラームス・プログラム〜
●16のワルツ Op.39 第15番 変イ長調「愛のワルツ」
<1865年=32歳>
●ピアノソナタ Op.5 第3番 ヘ短調 第1楽章
<1853年=20歳>
●2つのラプソディ Op.79 第2番
<1879年=46歳>
●4つの小品 Op.119
第1曲 間奏曲 ロ短調
第2曲 間奏曲 ホ短調
第3曲 間奏曲 ハ長調
第4曲 ラプソディ 変ホ長調
<1893年=60歳>
----------------------
●3つの間奏曲 Op.117 第1番変ホ長調
<1892年=59歳>
作曲時の年齢は1833年(生まれ)と作曲年の差
恒例「音楽史の旅」。今年の前半はブラームス。
今日、第1回目はピアノ曲。
年代別サンプル集のようなプログラムだったが、それが良かった。
ブラームスはどの分野も好きだが、曲を聴くときに作曲年代を意識して聴くことはほぼなかった。
それで、ピアノソナタなんぞ、その風格から中年以降の作ではないかとばかり思っていたけど、3曲とも20歳前後の作だったとは驚いた。因みにバイオリンソナタの3曲は40〜50歳台の作曲で、こちらはなるほどと思うが。
今日は、1曲丸ごとは最後の4つの小品Op.119だけで、他は複数曲で構成される作品の中から1曲(1楽章)のみだったが、最初の導入としてよく知られている「愛のワルツ」から始まったものの、その後は年代毎の作品を並べて、作風がどう変化するかを聴き比べることができた。
と言っても、60歳の作品「4つの小品」を除けば、年代毎の特徴を顕著に理解した訳ではないけど、やはり、およその年代を頭に入れて聴くべきだなと思った次第。
もう一つ、印象に残ったのは、ピアノの音の素晴らしさ。
昨日のフィリアのStwもきれいだったが、今日はほぼかぶりつきの正面で聴いたせいもあったろうが、何と明瞭なことか。
前から響の良いホールではあるけど、今日のYAMAHAは本領を発揮したような煌めきがあった。
♪2024-075/♪かなっくホール-01