2024-05-19 @みなとみらいホール
ユライ・ヴァルチュハ:指揮
読売日本交響楽団(16型)
女性合唱:国立音楽大学(42人)
児童合唱:東京少年少女合唱隊(30人)
メゾ・ソプラノ:エリザベス・デション
マーラー:交響曲第3番ニ短調
みなとみらい大ホールが続き、昨日はミッキーの「タコ10」。今日はもっと大曲の「マラ3」。
独唱・合唱を伴う大規模曲(かつ100分の長尺!)なので、なかなか聴く機会がないと思いがちで、最新が18年の大野和士/都響だからだいぶ遠のいたが、コロナ禍を挟んでいたのでそういうことになったのだろう。記録を見れば10年に5回という頻度だ。ほぼ1年後にはF・ルイージ/N響でも予定されている。だから、昨日の「タコ10」と同じような鑑賞頻度だ。
僕は消極的アンチ・ブル・マラ派ではあるが、いくつかは聴いてみたいと思うものがあり、このマラ3はその筆頭格だ。
で、出来栄えは?
冒頭の8人(実際は+1人はアシスト?)のHrのTuttiが上手なんだけど、艶がなかった。それで期待したほどには惹き込まれなかった。
その後も全く破綻はないし、新しく就任した首席客演のヴァルチュハが巧かったのかどうか分からないけど、実に、自然に音楽が流れていった。
ただ、音楽の違いかもしれないが、昨日、同じ舞台に乗っていた日フィルの同じ16型の弦の柔らかさに比べると、おいどうした読響!という場所もあったな。
100分が少しも長いと感じさせず、良い感じにまとまった。
終曲の時。暫時沈黙。ヴァルチュハにもったいぶった気取りもなく、フラ拍もなく、自然に拍手喝采が生まれたのも良い感じだった。
余談だが、比較をすれば、16年秋のP・ヤルヴィ/N響が全般緊張を孕んですごい演奏だと思った。4K収録をしたはずのあの演奏がいまだに放映されないのは児童合唱の気の毒な事故が理由かもしれないが、NHKの技術でなんとでもカバーできるのではないかと思う。あれは是非放映してほしい。
♪2024-067/♪みなとみらいホール-17