2023年8月2日水曜日

フェスタサマーミューザKAWASAKI2023 東京フィルハーモニー交響楽団 俊英マエストロ&円熟のピアニスト ~ドラマティック名曲集~

2023-08-02 @ミューザ川崎シンフォニーホール



出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
清水和音:ピアノ*

ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』から ワルツ
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23 *
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
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ラフマニノフ(ワイルド編):「何という苦しさ」Op21-12*
ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』から マズルカ



指揮の出口大地は昨年7月の東フィル定期で聴いて以来2度目。この人のおかげで?ハチャトゥリアン指揮者コンクールなるものの存在を知った。
それで前回はハチャ~一色のプログラムだったが、今回は、最初の1曲だけ…かと思いきや、Encも同じ作品からお祭りを締めくくるにふさわしい賑やかな作品を演奏した。

なかなか好感の持てる青年だ(34歳?)。
すごく自然で、まっすぐな指揮ぶり。どの音楽も爽快に感じた。

チャイコのPf協1番の独奏は清水和音(でこの曲を聴くのは3回目。)。
圧倒的な演奏で、Pf協とはこういうふうにやるんだ、と言わんばかり堂に入っている。Pfを弾きながらオケも実質的に指揮をしているようだった。指揮者との連携が良かったのだけど。

後半の幻想交響曲は、昨日の読響を彷彿とさせた。
「指環」に比べると楽器編成の規模や多彩さはだいぶ地味だけど、「幻想」オーケストラル・アドベンチャーも、「指環」の完成に40年以上先立つ作品とは思えない程に派手な管弦楽が売り物。どこのオケがやってもたいてい満足できる(中でも5月の大植英次+神奈川フィルは大満足だった。)が、東フィルも見事なもので、これもオペラ絵巻に聴こえてくる。

ところで、3楽章のE-Hrと掛け合いをするバンダのObはどこで吹いていたのだろう?よく「舞台裏」で吹くと解説してあるが、現実には本舞台以外のことを指しているようで、多くの場合袖で吹いていると思うが、今日は舞台の真ん中あたりから聞こえてきたので不思議に思ったよ。

今日のミューザは天井からスピーカーが降りていたが、まさか、あそこから?

♪2023-137/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-17