2023-08-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール
今井治人:指揮
かわさき市民オーケストラ2023
(幹事オーケストラ:宮前フィルハーモニー交響楽団)
ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
第1楽章 ノン・アレグロ
第2楽章 アンダンテ・コン・モート
(テンポ・ディ・ヴァルス)
第3楽章 レント・アッサイ-アレグロ・ヴィヴァーチェ
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
第1楽章 ウン・ポコ・ソステヌート-アレグロ
第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
第3楽章 ウン・ポコ・アレグレット・
エ・グラツィオーソ
第4楽章 アダージョ・ピウ・アンダンテ・
アレグロ・ノントロッポ・マ・コン・ブリオ
----アンコール-------------
J.シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ
川崎市の4つのアマオケ合同らしいが、均等に編成しているのか、毎年輪番制で変わる幹事オケを中心としているのか分からない。2019年に初めて聴いて、かなりの高水準だったので、その後、毎年聴いている。
ラフマニノフ:交響的舞曲は、昨年までは2年に1回くらいの割合だったが、今年に限れば本日現在3回目だ。やはり生誕150年だからだろう。
処々に散りばめられた情緒的で、エキゾチックな美しい旋律が馴染みやすく、映画音楽のようでもある。終楽章の終盤、テンポが早くなったところから、リズミカルな波が押し寄せて、その中にラフマ印とも言える「怒りの日」の旋律が小出しで登場し、徐々に旋律を支配して盛り上がってゆくところは一番ワクワクさせてくれる。
この作品が、自身覚悟の”白鳥の歌”となったそうだが、悲壮なところはまるでない。
今日のオケの弦編成は、アマオケにありがちなやや歪なもので、Vn1から順に14-14-13-10-10と、滅多に経験できないコンバス10本は凄い。音楽的必然というより、合同オケの事情だろう。
後半のブラームスでは低弦を少し整理するかと思っていたが、そうではなく前半と同編成だった。
ラフマをかなり豪快に演奏したので、ブラームスも大いに期待したが、管楽器は難しいのだろうか、前半は数か所で小さなエラーが続いた。が、だんだん調子が出てきて終楽章、Tymp連打の後、アルペンHr風のHrソロが見事に決まって、あとは緊張感を保って終曲した。
今更だけど、ブラームスって人は音楽に初めて「知性」を持ち込んだ作曲家ではないか、と、これはふと出た思いつき…。
♪2023-146/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-23